お花に関するワンポイントアドバイス,花のある暮らし

花を切るハサミはどんなものを選ぶとよい?

 5月も後半に入り、あと1か月で今年も半分が過ぎてしまう!と感じられている方もいらっしゃるはず。毎年、時間の過ぎるのが加速度をつけて早くなっていくように感じています。

 

花の茎はどんなハサミで切るのがよい?

 

 花を切るためにはハサミが必要です。そのハサミですが、やはり園芸用のものを使うのがベストです。工作用でも切るには切れますが、茎を傷めてしまう場合が多いですし、はさみ自体も次に使うときに紙等を切るとよく切れなくなってしまう場合があります。

 園芸用のハサミは花の茎を傷めることなく切れるので花を長持ちさせてくれますね。料理を作るときによく切れる包丁で切ると料理の味がよいというのと同じ原理ですね。

 

 また、あまり安価なものではなく1500円以上のものを買い求めてください。安価なものだとすぐに切れ味が悪くなり、結果的には茎を傷め花が長持ちしにくくなります。

 フェアビアンカは、今でもいけばな用のハサミも使っており、レッスンに来られる方にも「ぜひとも使って下さい。」とお伝えしています。和のハサミは研ぐとよく切れるようになりいつまでも使えるのでSDGSにもなりますね。

 

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 また、ナイフを使うのに慣れている方にはナイフを使って切っても良いですね。パリのフローリストはほとんどの方がフローリスト用のナイフで花を切られます。

 

花の茎はどう切るのがよい?

 花に切り方って?と思われた方もおられる」のではないでしょうか。

 たいていの花は、茎を切るときは「斜めに切ってください。」とお伝えしています。斜めの切ると茎の断面がまっすぐに切るよりも広くなり、水を揚げやすくなるからです。一輪挿しや投げ入れ束ねたブーケ等水に直接入れる場合は、ほとんど斜めに切ります。

 

 

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ただし、例外はいくつかあります。

 茎の柔らかい花を吸水スポンジに挿す場合は、まっすぐに切ります。斜めに切ってしまうと茎が柔らかいので吸水スポンジに挿すときに茎がつぶれてしまいます。そうならないようにするためにはまっすぐに切る必要がありますね。

 

 茎が太く、中が空洞の花を切るときもまっすぐに切ります。こちらは、斜めに切ってしまうと茎が裂けやすく外側に向かってカールしてしまいやすいからです。

 

アマリリスのような花等を切るときには、はさみを使わずにナイフを使った方が切りやすいですね。

 

使い終わったハサミの保管

 

 使い終わったハサミは、刃についた水分を柔らかい布でしっかりと拭き取ります。その後、新聞紙でもう一度拭いて保管してください。新聞紙のインクが錆びを防いでくれる役割をしてくれます。

  できれば、はさみの箱等には入れずに保管した方がよいですね。箱等に入れて保管すると水分等がどうしてもハサミに残ってしまい葉が錆びる原因にもなります。

 

まずは、花を切る道具のハサミのお話でした、以上の点を参考にしてみて下さいね。

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