花のある暮らし,花図鑑

クリスマスローズ

 

 3月になっても寒い日が続き、暖冬はどこに行ったのかと思っていたら気温は急上昇。さすがに3月も10日を過ぎて日が長くなり、日差しもキラキラとした春のものに変わってきました。

 熊取教室に植えたクリスマスローズの背丈がぐんぐん伸びてきました。1本に1輪だけしか咲いていなかった花ももう片方のつぼみが大きくふくらんできました。

 

クリスマスローズをメインに束ねたブーケ

 

 3月と言えばミモザですが、前回にミモザについては書いたので今回はクリスマスローズについて。

 今月の花でもクリスマスローズを使ってブーケを束ねました。以前に書いたブログも併せてご覧ください。

 クリスマスローズは、原産はヨーロッパ、キンポウゲ科、ヘレボルス属(クリスマスローズ全体がヘレボルス属と呼ばれています。)花びらに見えているものは、がくが変化したもので本来の花びらは退化し蜜腺になっています。ー植物辞典より引用。

 クリスマスローズの名前の由来は、クリスマスのころにバラによく似た花が咲くので名づけられたといわれています。実際、日本ではクリスマスローズの花が咲くのは2月ごろ~4月ごろですね。

 日本の花市場では早ければ年末から年が明けると必ず出回り始める花です。最近は丈の長いものも出回り始めてブーケを束ねられるようになりました。

 

 

 

一緒に束ねた花

 

 今回クリスマスローズと一緒に束ねたのは、ラッパ水仙、トキワガマズミ(ティナスのつぼみ)、スイートピーです。くすんだピンクと白のクリスマスローズを2色使っているのでピンクに合わせたのがトキワガマズミとスイートピー。白に合わせたのがラッパ水仙です。ラッパ水仙の中心部の黄色とクリスマスローズのおしべの色が同系色で色のバランスをとっています。

 フェアビアンカが花の色を合わせるときに気を付けているのは、浮いてしまわないこと。できるだけ同系色のものを選び、ポイントとして使うときは色以外のもの、花びらの質感や花の表情に協調性のあるものを選ぶようにしています。

 

2024年3月の花

 

 逆に言うと同じ品種の花を選んだときは色、花びらの質感、咲き方、表情の違うものを選びます。そうすると同じ花ではなく、まったく違った花を選んだように見えますね。

 

 彼岸に入ると花市場に出回る花はがらりと変わり、季節の移り変わりを感じさせてくれます。花が季節を感じさせてくれますね。

 

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