お花と花器の関係,花のある暮らし

最初に買う花器の色は何色がいいの?

 

 風薫る5月のはずですが、今年は観測史上最も早い梅雨入りでここ数日はうっとうしい空模様が続いていていつもの五月のさわやかな気候ではありません。

 私は秋のひんやりとした空気も好きですが、5月のさわやかな風が薫この季節がとても好きです。花はだんだんと長持ちしにくい季節にはなってきてはいますが。

 

花の色を選ばないガラス

 

 先月から花器の形や大きさについてご紹介してきたので、今回は色についてご紹介します。

 

 レッスンに来ていただく方から、花器の色はどうやって選んでいますか? とお尋ね頂くことがあります。私はそういう時は、

 

「一番無難なのは、透明なガラスです。」

 

とお答えすることが多いです。色だけでなく、その花器の持つ雰囲気にもよることが多いのですが。 下の写真は、ブーケをガラスの器に入れたもの、どんな色のお花にも合います。特にこれから気温が上がっていく季節なので水が見えるだけで涼しさを感じられますね。また、水が減っていたり濁っているのも一目でわかるので水を換える時期もわかりやすいですね。

 今回のブログを書くにあたってフェアビアンカの花写真を見ていると圧倒的に多いのがガラスの花器でした。ガラスがベースでそれに装飾を付けたものも含めてです。花の色に関係なく使えるのが無色透明なガラスですね。

 

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モダンに見える黒い花器

 

 同じブーケを黒いモダンな花器に入れてみるとブーケが引き締まってモダンな雰囲気がより強く出ますね。 私は茶道を習っているせいか、黒い色とグリーンの組み合わせは黒楽茶碗と抹茶の組み合わせと同じように感じます。 お互いに引き立てあう組み合わせで究極のシンプルモダンのようだと感じます。

 

 外からは水が見えないので水の量や汚れ方が見えないのが難点ですね。以外にもインテリアの和洋を選ばないのが黒色だと思います。フェアビアンカの好きなカワイイを卒業した色合わせのブーケによく似合いますね。またこれからの季節はグリーンがたくさん出回る時期なので一度グリーンと黒の花器の色合わせを楽しんでみてくださいね

 

 

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意外かもしれませんが、グリーンも重宝します。

 

 緑色の花器も花の色を選びません。グリーンは、葉や茎の色でもあるので違和感なく使える花器です。ただ、グリーンの花器があまり置かれていないのが現実です。資材屋さんに行っても実はグリーンの花器はあまり見かけられず、ブルー系のもののほうがよく見かけます。食器等ではグリーンを見かけるので花器の代わりに食器で代用してもよいと思います。

 

 

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 くすんだ色のバラと赤みがかったグリーンを組み合わせたもの。花の色合わせにはなんとも言えないニュアンスがありますが、こんな組み合わせにも違和感なくまとめてくれるのがグリーンだと思います。花もグリーンも緑色ではありませんが花器が本来グリーンであるはずの葉や茎の色の役割を果たしてくれていますね。

 

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 フェアビアンカが最初に買う花器の色でおすすめするのは、透明なガラス、黒色、緑色です。この三色があればどんな色の花でも外さないですね。

 

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